2016年を振り返って

今年も、今日で終わりですね。

私にとっては激動の一年でした。皮膚を剥がすように、古い自分から新しい自分へと生まれ変わるのを感じました。

それはヒリヒリとした痛みも伴いましたが、振り返れば、それこそが天から与えられた贈り物、光輝く宝石でした。

新しい出会いもたくさんありました。本当に大切なものにも気づかされました。進むべき道も見えてきました。

来年も、私は生きる!精一杯、生きる!やります!

来年もどうぞよろしくお願いします!

情報セキュアドに合格

2016年10月16日に受験した「情報セキュリティマネジメント」の合格証書が届きました。記念に、受験体験記をアップしました。
http://misystem.jp/exam/

昨年からアンガーマネジメントを伝えるようになった私にとっては、おそらくこれが最後の情報系資格です。

1994年10月に取得した日商ワープロ検定2級に続いて1級も取得、その後はMOTや初級シスアド、Webデザイン技能検定などなど、全部で24資格。資格名を見ているだけで、当時の様々な思い出がよみがえります。楽しかったな。

これから私は「心」の世界に足を踏み入れます。50歳でアンガーマネジメントに出会い、51歳から大学で心理学を学び始める。すべてはアンガーマネジメントのため。一日一日を大切に。これからも努力を続けます。

一人ぼっちじゃない

自分がつらい時、誰かに、思わず心が軽くなるように一言を言ってもらえたらな、
なんて甘ったれたことを考えてしまうことが、時々あります。

でも、自己中心的な生き方をしている私です。
寂しい時だけ、誰かに助けてもらおうなんて虫が良すぎる。
今のつらい気持ちは自業自得。甘んじて受けるべし。

そう自分に言い聞かせて、顔を上げて、背筋伸ばして・・・
でも、そんな時だからこそ。
何気ない笑顔や一言に救われてしまうことがあります。

先日、母が庭いじりをしていたら、通りがかりの女性が声をかけてきたそうです。
だいぶお元気になりましたね、と。

話したこともない、まったく面識のない人なので驚いていると、
これまで通りがかりによく、父の世話をする母の様子を見ていたそうです。
父は10年前から認知症で、3ヶ月ほど前に施設に入居したところでした。

「本当によくがんばっていらして・・」
そう言われて、母は思わず泣いてしまったそうです。

すると塀越しに(胸ぐらいの高さの塀)、その女性が母の肩を抱いて一緒に泣いてくれたそうです。

私は一応、家族内では「クールな長女」というキャラで通っているので
ごく普通の声で「見ていないようで、人って見てくれているのね」と言ったのですが。
電話なので見えないのを良いことに、実はタオルで顔を覆って泣いてしまいました。

自分は一人ぼっちだ。誰も私の気持ちなんか分からない。
そう思ってしまうことがあるけど、それは違う。
誰も何も言わないだけで、遠くから、そっと気遣ってくれている人っているんですね。
決して一人ぼっちじゃないんですよね。

父を施設に

6月17日に「母の工夫(認知症の父と日々を暮らす)」を投稿しました。
11月、母から電話が入りました。

「もうね、もう、お母さん、限界かもしれない」

すぐに動きました。
施設は、実はもう以前から決めていました。

これまで、私が施設の話を出そうものなら、全力で否定してきた母です。
大丈夫。まだ大丈夫。頑張れる。
そう言うのですが、母はどんどん痩せていく。
私は、もう母が泣こうが叫ぼうが、
年が明けたら父を施設に入れると心に決めていました。

幸い空きがあったので、面接や手続きを経て、
わずか2週間程度で入所することができました。

父が「家に帰る」と言い出すのではないかと不安で仕方がありませんでしたが、
さすがプロの方たちです。父は、とても上機嫌で私たちを見送ってくれました。
その後も穏やかに日々を過ごしているようです。

しばらくの間、母は眠れなかったようです。
本当にこれで良かったのか。もっと頑張れたのではないか。
そう思い、くよくよと悩んでしまうのだそうです。

それを聞いて逆に、
もっと早く父を施設に入れても良かったのかもしれないと思いました。
母から、父を無理に引き剥がすようなこと、
母の反対を押し切るようなことはしたくないと思っていたのです。
だから、母からSOSの電話が来た時、むしろホッとしました。
母が納得することが何よりも大切なことだと思っていたからです。

でも、実際は、それでも母は「これで良かったのか」と悩んでいる。
どうあっても母がつらいのなら、私がもっと早くに決断すれば良かった。
そうすれば母に、あんなに辛い思いをさせずに済んだ。
こんなに痩せさせてしまうこともなかった。
私は、決断の時期を間違えた。そう思いました。
今も、とても後悔しています。

父が入所してから、もうすぐ4ヶ月。
いつ行っても、父は穏やかにラウンジでお茶を飲んでいます。
施設の方々には、本当に感謝の気持ちしかありません。
母も、少しずつ食欲が戻り、わずかずつですが体重が増えています。
旅行が大好きだった母と、また旅行に行きたいな・・。
——
友人に施設の話をすると、利用料をよく聞かれます。
父がお世話になっているのは認知症対応グループホームで、月17~18万円です。

2016年の抱負

2016年を迎えました。アンガーマネジメントファシリテーターとして、どのような目標を立てるべきか。開催回数や受講者数などの数値目標を設定するのか。それとも…。

私は、講師歴だけは長くかれこれ28年(オフコン → ワープロ → パソコン)になります。パソコンとアンガーマネジメント。機械と心。扱うものがまったく違う…はずなのに、不思議と違和感がありません。アンガーマネジメントの話をしているのに、ウィルス対策について話しているような錯覚に陥ったりするのです。人に何かを教える、ということは、対象が何であれ根底にあるものは同じなのかもしれません。

とするならば、今の私に必要なのは「経験」です。自分の怒りを掘り下げて、それをアンガーマネジメントで解きほぐしていく。アンガーマネジメント講座を積み重ねて、たくさんの方の怒りに耳を傾ける。そして、正確に、正しく伝える。

ということで、2016年の抱負、決定です。

・自分の怒りをとことん掘り下げる
・自分の怒りをアンガーマネジメントで解きほぐす
・他人の怒りに耳を澄ます
・アンガーマネジメントを正確に伝える

この4つに取り組んでいきたいと思います。怒りの連鎖を断ち切るために。人が人に当たらない社会を実現するために。がんばります!

2015年をふりかえって

「これまで」と「これから」の移行期だったような気がします。

ずっとパソコンを使ったお仕事をしていました。Windows3.1以前、オフコンのインストラクター、ワープロのインストラクター、ワープロオペレーター時代も含めると…もう30年近くになってしまうのかしら。私はずっとこのままパソコンを使ったお仕事をしていくのだと思っていました。

それが今は、アンガーマネジメントのことを考える時間が少しずつ増えている。私の人生が、少しずつ変わり始めているような気がしています。

今年は、科目を担当させていただいているパソコンスクールの受講者様に「アンガーマネジメント体験クラス」を月1回のペースで開講しました。「アンガーマネジメントが何かは分からないけど、南先生の講座なら受けたい」と受講してくださった方もいらしたので、セミナーというのは、「1. 遠くの会場まで出向く必要がない」「2. 知っている人が講師」「3. 受講料が安い(体験クラス1,000円)」という条件であれば、受けてくださるものなのかな?

3月にアンガーマネジメントファシリテーター養成講座を受講し、認定されたのは4月。初登壇は5月です。そこから毎月1回開講し、12月まで全部で8回。61名の方に、アンガーマネジメントをお伝えすることができました。

ただ、一般公開のアンガーマネジメント入門講座は2回設定しましたが、申し込みはゼロ。開講できませんでした。しょんぼり。でも、アンガーマネジメントの種を61粒、蒔くことができたのですから、良しとしたいと思います。

私にアンガーマネジメントの存在を教えてくれたNHK「おはよう日本」、教えてくださった小林先生、そして、私のアンガーマネジメントセミナーを受けてくださったイーエムオーパソコンスクールの受講者のみなさま、ありがとうございました。

TEDより「A bath without water」 by Ludwick Marishane

Eテレの「スーパープレゼンテーション」が大好きでよく視聴しています。

9月16日は、南アフリカの大学院生のプレゼンでした。タイトルは、「A bath without water(水のいらない風呂)」です。プレゼンをしたのは、2011年に優秀なビジネス・アイデアに贈られる「世界学生起業家賞」の最優秀賞を受賞した Ludwick Marishane(ルドウィック・マリシャーネ)さん。

彼は、高校生の時、何気ない友人との会話から、日常的に洗顔できないことが原因で多くの人が失明していることを知り、水がなくても入浴したのと同等の洗浄と殺菌効果のあるローションを開発しました。当時のお小遣いは週500円。PCもスマホもない環境。でも彼はガラケーを使って、多くの人を失明の危機から救う商品を開発しました。

お金がなくても、PCがなくても、やろうと思ったら出来ないことなんてないんだな、と改めて思いました。とても感動しました。

A bath without water(水のいらない風呂)
Ludwick Marishane(ルドウィック・マリシャーネ)
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/150916.html#pre2

小学生向け「ワンクリック詐欺対策」の動画

Eテレ「NHK for School」にて放送
スマホ・リアル・ストーリー
http://www.nhk.or.jp/sougou/sumaho/

先日の回が、授業でもサンプル動画を使ってご紹介した「ワンクリック詐欺」でした。その、あらすじはこちら。
http://www2.nhk.or.jp/school/movie/outline.cgi?das_id=D0005180211_00000

授業の中で、私は高校生を想定して説明しましたが、この番組では、小学生が主人公です。お友達とスマホのアプリでゲームを楽しむ小6の主人公。途中で面白そうな無料アプリがあったのでインストールしようとボタンをタップすると、画面に「登録完了」の文字と共に登録料と支払期日が。無料のはずなのに!と主人公は慌てます。すぐに記載されていた電話番号に電話をし、
登録を取り消してもらおうとしますが、電話の相手から、住所や氏名を尋ねられ答えてしまう主人公。さて、この後、どうなるのか・・。

動画がありますので、ぜひご覧ください。ご自身のために、お子さんを守るために、知っておいて損はないと思います。

私の「ねたみ」の対象はサラリーマン

朝の用事をこなしながら見ることが多い、NHKの情報番組「朝イチ」
今朝のテーマは「ねたみ」でした。

ねたみとの上手なつきあい方|NHK あさイチ
http://www1.nhk.or.jp/asaichi/2015/07/29/01.html

私も一度、強いねたみを抱いたことがありました。対象は、サラリーマン。時期は、まだ子供が小さかった頃。ベビーカーを押して街を歩いている時、視界に、スーツを着たサラリーマンが飛び込んでくると、もう羨ましくて、羨ましくて、羨ましくて。そして、ねたましかった。

誰にも遠慮せず、持てる時間のすべてを仕事に注げるんだ、この人達は。仕事「だけ」していても、罪悪感を抱くことなんかないんだろう。しかも、思いっきり仕事して、帰ったら夕飯が出来ているんだ。いーよなー・・・・って。

「ねたみ」は、人間の本能的な働きの一つで、上手に生かせば、集中力や持続力を高める効果があるのだそうです。「ねたみ」を前向きの力に変えることもできるのだとか。そう考えると、子育て中に見かけたサラリーマンの姿は、私に、限られた時間で効率よく仕事をするための闘志に火をつけてくれたありがたい存在だったのかもしれません。

みなさんは、何が「ねたみ」の対象ですか?