今朝、息子を駅まで送っていった時のことです。
思っていた以上に道が混んでいて、思わず「間に合うかしら。間に合わないかもしれないわね。次の電車は何分?」と息子に尋ねると、ぼそっと「知らない」と。まるで焦りのないその様子についイラッとして「知らないって…(ムッ)」と言うと、「今、取れる行動なんて他にないでしょ」と。
確かに。ふっ、と肩の力が抜けました。
息子の考え方は、アンガーマネジメントでいう「行動のコントロール」です。変えられること、変えられないことの線引きをし、変えられないことについては怒りを手放し、その時に取れるベストの行動を選択する。
ややあって息子は、「歩くほうが速いな。降りるわ。ありがとう」そう言って車を降り、駅に向かって歩いて行きました。
息子にアンガーマネジメントを教えたことはありません。幼い頃から自然とアンガーマネジメント的な考え方をしていました。母親である私はこんなにも怒りっぽいのに。
教わらなくても歌が上手、足が速い、勉強ができる、そういう人がいるように、教わらなくてもアンガーマネジメントが自然にできる人もいるのでしょう。一方で、教わらなければ、ついイライラするような考え方をしてしまう人もいます。私のように。
幸いなことに、怒りのコントロールは、メソッドがあり、継続することで上達できます。こんな私でさえ、以前に比べたら考えられないほどイライラしなくなったのです。(今回の件も以前なら「間に合わなかった時のために次の電車の時間を調べておくものでしょ!何を考えているの!」と怒っていたでしょう。)
怒りのコントロールは、それが自然にできない人は努力が必要です。だから、ちょっと大変。でも、努力は必ず実ります。