6月17日に「母の工夫(認知症の父と日々を暮らす)」を投稿しました。
11月、母から電話が入りました。
「もうね、もう、お母さん、限界かもしれない」
すぐに動きました。
施設は、実はもう以前から決めていました。
これまで、私が施設の話を出そうものなら、全力で否定してきた母です。
大丈夫。まだ大丈夫。頑張れる。
そう言うのですが、母はどんどん痩せていく。
私は、もう母が泣こうが叫ぼうが、
年が明けたら父を施設に入れると心に決めていました。
幸い空きがあったので、面接や手続きを経て、
わずか2週間程度で入所することができました。
父が「家に帰る」と言い出すのではないかと不安で仕方がありませんでしたが、
さすがプロの方たちです。父は、とても上機嫌で私たちを見送ってくれました。
その後も穏やかに日々を過ごしているようです。
しばらくの間、母は眠れなかったようです。
本当にこれで良かったのか。もっと頑張れたのではないか。
そう思い、くよくよと悩んでしまうのだそうです。
それを聞いて逆に、
もっと早く父を施設に入れても良かったのかもしれないと思いました。
母から、父を無理に引き剥がすようなこと、
母の反対を押し切るようなことはしたくないと思っていたのです。
だから、母からSOSの電話が来た時、むしろホッとしました。
母が納得することが何よりも大切なことだと思っていたからです。
でも、実際は、それでも母は「これで良かったのか」と悩んでいる。
どうあっても母がつらいのなら、私がもっと早くに決断すれば良かった。
そうすれば母に、あんなに辛い思いをさせずに済んだ。
こんなに痩せさせてしまうこともなかった。
私は、決断の時期を間違えた。そう思いました。
今も、とても後悔しています。
父が入所してから、もうすぐ4ヶ月。
いつ行っても、父は穏やかにラウンジでお茶を飲んでいます。
施設の方々には、本当に感謝の気持ちしかありません。
母も、少しずつ食欲が戻り、わずかずつですが体重が増えています。
旅行が大好きだった母と、また旅行に行きたいな・・。
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友人に施設の話をすると、利用料をよく聞かれます。
父がお世話になっているのは認知症対応グループホームで、月17~18万円です。