小学校からの「不審者情報」これが意外と多くて驚きます。
先日は、中年女性が下校途中の男の子に話しかけて触ったという情報。
それで思い出しました。
もしかしたら私、不審者と思われたかもしれない・・・
そんな事件があったことを。
それはある平日の午後。ショッピングセンターを出て数分。
ふとバックミラーに目をやると、後ろの窓に貼りつくナゾの物体。
ひたすら凝視。そして気づく。
カマキリだ・・・。
車内なのか。車外なのか。それを確かめることが先決だ。
後ろのワイパーを動かす。カマキリは微動だにしない。
ということは車内・・!
リアルな映像が脳裏に浮かぶ。
黄緑色の羽を振動させてカマキリがこちらに向かってくる。
もし、これが現実となったら。パニクって事故る。確実に。
速攻で、脇に寄せる。そして、車外に出る。
で? どうやってカマキリを追い出す????
そこへ通りかかったのは二人。小学生の男の子と60代と思われる男性。
どちらがよりカマキリに強いか。どちらなら確実にカマキリを追い出せるか。
「小学生の男子 vs 60代男性」
結果、小学生の男の子に軍配。
「あの・・お願いがあるんだけど」
男の子に話しかける中年女性。つまり、私。
「車の中にカマキリがいるの・・」
男の子、無言。中年女性、つまり私は続ける。
「カマキリ、獲ってくれないかな・・」
男の子の顔が強張る。・・そして数歩後ずさり、
「あ、あの・・・ぼく、わかりませんっ!!」
と、走り去っていった男の子のランドセルは大きく揺れていたっけ。
って、ええええーっ!!!私、もしかして不審者???
と思われたのかなあ・・。
もし、そうなら警察に通報があり、
さらに学校から全校生徒に「不審者情報」が配られたことでしょう。
カマキリを獲ってと言って車内に誘い込んだ中年女性がいました、と。
果たして、どうだったのか。
知りたくはないので調べていませんが・・。
ごく普通に暮らしている人間が、ある日、不審者になることもある。
みなさまも、どうぞお気をつけて。
ちなみにカマキリさんには20分後に降車いただきました。
決死の思いでクリアファイルをバタバタと仰いだら、
ここにいてはいけないのかな、と察してくれたようで。
カマキリさんには申し訳のないことをしました。(やや罪悪感)