桜の花びらを手に

花を見つけると、いつも私にくれる息子。
今日は、園庭に落ちていた桜の花を持ってきてくれました。
が、自宅に戻る頃には花びらがしんなり。
すると、息子がしょんぼりと、
「お花はかわいそうだね。だって枯れちゃうから」と。

うーん。お花ってかわいそうなんだろうか。
すぐ枯れちゃうことを花自身はどう思っているんだろう。

「それも自分の運命、来年もまた綺麗に咲くからよろしくね」
なんてドライに考えているのか。

それとも、「何を言ってるの、私は幸せよ。
だって咲いている時は世界で一番美しいんだもの、
たとえ枯れても、美しい自分がいた日々を誇りに思うわ」
と輝かしい気持ちを抱いているのか。

それとも、それとも、「どうせ私なんて枯れるのよ、
花は散るから美しいなんて勝手なこと言わないで、
私だっていつまでも綺麗に咲いていたいのよー」
と、ほとんどムード歌謡っぽく考えているのか。

うーん。「かわいそう」か「かわいそうじゃない」か、なんて
花の気持ちがわからないんだから何とも言えないよなあ…。
などと色々考えてしまいまして。

結局、息子には、
「でも、君に見つけてもらって、こうやって大事にしてもらって
お花はとっても喜んでいると思うよ」
と、かわいそうか、かわいそうじゃないかという論点を
ビミョーにずらして話をまとめました。

花は、自分がすぐに枯れてしまうことをどう思っているのだろう。
これってまるで心理テストみたいだなあ、なんて思いました。
人生観がちょっと出るのではないかなあ。

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