私の思い込みで、息子(3歳8ヶ月)を叱ってしまうことがあります。
よくよく聞くと、私の早合点で、息子はまったく悪くないこともしばしば。
以前は「だってー!」と言って泣いていた息子も、
このところは言葉を駆使して状況説明できるようになってきました。
「そうじゃないでしょ! ○○だよって、言ってるんでしょ!」などなど。
先日も同じようなことがありました。
それに関しては完全に私が悪かったので、すぐに謝りました。
「ごめんね。ママ、てっきり○○だと思ったから・・」
怒るのかなあ。怒るんだろうなあ、やっぱり。
そう覚悟をしていると、ゆっくりと柔らかい声が。
「別にいいんだよ」
瞬間、胸の中がほわあっと温かくなりました。
怒ってないの? そう尋ねると、怒ってないよと言ってくれました。
きっと預け先の保育園か実家で、この言葉の使い方を憶えたのでしょう。
私は、あまり使わない言葉です。別にいいんだよ、という言葉。
私はかなり永い間、「~あるべき」「~するべき」で生きてきました。
自分の決めたポリシーに従って、物事も、時には人間関係さえも
一切、ためらうことなく斬り捨ててきました。
人を許す、ということができなかったのです。
特に10代、20代の頃は、今思い返してひどいものでした。
30代で多少柔らかくなったものの、
不惑を過ぎても「~べき」考え方はそう変わるはずもなく・・。
狭量で頑固。自分勝手で独断的。
実のところ、自分自身も、その悪癖に辟易しているところがありました。
「別にいいんだよ」
私も声に出して言ってみました。
堅い岩のような「こうあるべき!」が、みるみる氷解していくのを感じました。
そっかあ。私に足りなかったのは、これだったんだなあ・・・。
先輩ママから、子供に教わることって多いわよと聞いてはいましたが。
私の場合は、まだまだいろいろなことを教わることになりそうです。
って言うのは、ちょっと情けないかなあ(笑)