お風呂上りの息子の身体を拭きながら、
ふと小さく「ああ、困ったなあ」とつぶやいたら、
息子が私の肩をきゅっと抱きしめて言いました。
「だいじょうぶ。ぼくがいるから」
感激です。と同時に、罪悪感が。
実は、「困ったなあ」の原因はその息子なのです。
仕事時間を確保するためには、
息子に早く寝てもらわなくてはならないのですが、
実は息子は寝つきがあまり良くないのです。
今夜は何時に寝てくれるかなあ。今夜も遅いのかなあ。困ったなあ。
そう思ったら、つい口に出てしまって。
こんなに小さくても、母が困っていると知ると
何とかしてあげなくちゃと考えるのでしょうか。
子供に心配かけていけなかったなと反省しつつも、
しかし、やはり、今夜もどう寝かしつけようかと考えてしまうのでした。