大凶をひいたことがあります。

昨日、初詣に行ってきました。
いつものようにお参りの後はおみくじです。
夫とお互いのおみくじを見せ合いながら、
勝手な解釈を述べ合うのも恒例となりました。

一度だけ、大凶をひいたことがあります。
場所は鶴岡八幡宮。24歳の春でした。
その頃の私は、とにかくひどく落ち込んでいて、
鎌倉へは、そんな私を見かねた友人が無理に連れ出してくれたのですが、
そこでひいたおみくじが、あろうことか「大凶」だったのです。

あ、大凶だ・・。

そうつぶやいた時、友人の顔色がさっと青ざめたのが分かりました。
私はとっさに、「ごめんね、気にしないで。大丈夫よ。私、嬉しいの。
これってむしろ良いことだと思うのよ。大凶で良かったって思う。ホントに」
と、言っていました。強がりではなく、本当に良かったと感じていました。

大吉より数が少ないと言われる大凶。
それを、今、この最悪の時期にひいてしまう自分。
ある意味、奇跡と言っても良いのではないか。

中途半端に「吉」をひくよりずっといい。
今が大凶なら大丈夫だ。これが人生の底なら私はやっていける。
それに、今が底ならあとは上がるだけだ。大丈夫、私は立ち直れる。

と、まったく根拠はないのですが、
かなり強く、そう確信したことを覚えています。

「大吉」でも「凶」でも、こうは思えなかったと思います。
「大凶」でなければ、そう確信できなかったと思います。
・・ということを、なぜか今日、ふと思い出しました。

あのおみくじをひいてからの私は、ごくごく平凡な人生を送っています。
それはきっと、とても幸せなことなのでしょう。

そう思いながら、今年のおみくじを枝に巻きつけて帰ってきました。
今年も平穏な一年であるよう祈りながら。

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