後悔

先週、二人暮らしの伯父と伯母に宅配の鰻を手配しました。

伯母は美味しいものが大好きです。
伯母が喜んでくれたら嬉しいな、と思いました。

でもそれ以上に、伯父にゆっくりしてほしい気持ちがありました。
伯父は今、数年前に腰を痛めた伯母に代わり、家事を一手に引き受けています。
その伯父が、会うたび疲れが増しているように見えて、
もしや家事と伯母のサポートを頑張り過ぎているのではないかと案じていました。

たまにはゆっくり店屋物でも。手配は、そんな気持ちからでした。

でも、後でわかりました。
美味しいと喜ぶ伯母を見ると、伯父は寂しさを感じてしまうのだそうです。
美味しいものを食べると、伯母は自分が作った料理を美味しそうに食べてくれない。
それが、とても寂しいんだ、と。

とても後悔しました。
伯父がそんな気持ちになっていたなんて。まったく思い至りませんでした。
伯父の寂しさを思うと…言葉もありません。
ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

伯母は、亡くなった母のすぐ上の姉で、
面差しが母にとてもよく似ています。二人とも美味しいものが大好き。
伯母の喜ぶ顔を見ていると、母が喜んでいるように思えて、
私は、もしかすると自分の満足のために宅配を手配したのかもしれません。
だから、伯父の気持ちまで考えられなかったのかもしれません。

善意の押し付け。そんな言葉が脳裏をよぎります。

押し寄せる後悔を受け止めながら、今日この1日を過ごしています。

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