この3月、日本アンガーマネジメント協会の関東支部スタッフを卒業しました。
6年間、毎月の勉強会や練習会、関東支部総会、JAMAカンファレンスなどの運営スタッフとして、とても楽しく活動させていただきました。
当然のことながら、支部活動は利益を出すものでもなければ、効率を重視するのでも、高いクオリティを求めるのでもありません。できるだけ多くの人が関わって、楽しむ。というところが、文化祭とか学園祭に近いかなあと思いながら、大変楽しく活動しておりました。
楽しく活動できた要因は色々ありますが、もっとも大きいのは、やはりみんながアンガーマネジメントを知っている、実践している、という点でしょうか。
ただし、みんなが怒りをコントロールできているから円満だった、ということではありません。意見の相違はしょっちゅう。納得できないことも多々ありましたし、腹を立てた事もありました。でも、それを抑える、我慢する、まして相手にぶつけるのではなく、きっと相手は受け止めてくれると信じて、自分の気持ちを伝え切ることができました。気持ちを伝え合った後は、また以前のように共通のゴールに向かって協働することもできました。
価値観が違って当然。
怒りがあって当たり前。
それが前提にあるから、怒りを感じる自分を受け入れ、安心してそれを表現することができたのです。
お互いに、自分の価値観、許せるポイントと許せないポイントの境界線を見せ合い、すり合わせる。妥協点を見つける努力をする。
私たちアンガーマネジメントファシリテーターは、「怒らされた」ではなく「怒る」、「言えない」ではなく「言わない」を選択することができます。だから、怒りを持続させることなく、すっきりした気持ちで意見をぶつけ合った相手と、また対等に意見を出し合うことができるのです。
最近、心理的安全、という言葉を耳にしますが、「みんながアンガーマネジメントを知っている」という環境は、私にとってまさに心理的に安全でいられる場所でした。
大人が真剣に楽しむ文化祭のようだった支部スタッフとしての活動。続けても良かったのですが、新しい方にこの活動を体験していただけるように卒業することにしました。一人でも多くの方が、支部スタッフを楽しんでくれると良いなあ。(今後は、参加者として楽しませていただきます!!)