そして、父の日

自分が傷つかないように、心に保険をかけたのかもしれません。傷つきたくない。そんな思いを抱えて、父の日の夕方、夫、息子とスーパーに行きました。店内の至るところにある「父の日」の文字と、美味しそうなスイーツの数々を知らん顔をして通り過ぎました。夫はスイーツが好きなのです。買ってほしいと思っているかもしれないな、と思いました。悲しい気持ちになりました。

夫には、心から感謝しているのです。本当はありがとうと伝えたい。それが私の本当の気持ちです。

母の日をスルーする夫なので、きっと父の日も特に何かしてほしいわけではないのだと思います。むしろ毎年、煩わしいと感じていたのかもしれません。でも、私はやはり感謝を伝えたいと思いました。翌日、駅前のケーキ屋さんで、夫が一番好きなケーキを買いました。息子と私の名前で、お手紙も添えました。

夫はとても喜んでいました。夫がとても嬉しそうで、私も嬉しい気持ちになりました。

母の日に自分がしてもらえないから、仕返しだ、父の日には何もやらないぞ、では幸せな気持ちにはなれないのですね。何もなかった母の日を思い出すと、やはり寂しく悲しい気持ちになりますが、それでも夫が笑顔だったことを思うと気持ちが穏やかになります。

ところで、どうしてそんなに母の日にこだわるの?と不思議に思われている方もいらっしゃると思います。私もわからないのです。誕生日やクリスマスやホワイトデーは何も要らないのに、母の日だけは、一言だけ、いつもありがとう、の言葉がほしいのです。それがあれば、また一年、家事や雑事をがんばれると思うのです。わがまま、自分勝手、変、贅沢な悩み、と思われるでしょうか。でも、私には、理由はわからないけれど、とても切実で、泣きたいくらい求めているものなのです。

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