ちょっと待ってね

数年前から鉢割れ猫を飼っています。
飼うことに決めたのは夫と息子です。

この猫が、遊ぶのはママ(私)と決めているのか、
遊びたくなると猫じゃらしをくわえて私のところに来て
遊べ遊べ(にゃーにゃー)と訴えてきます。

忙しい時は本当に困ってしまうのですが、
それ以上に罪悪感を引き起こされるのが辛くてたまりません。

「ちょっと待ってね」

猫に向かってそう言うのですが、実はこの言葉、
かつて幼かった息子によく言っていた言葉なのです。

当時の私は仕事最優先で、息子に背を向け、常にパソコンを見ていました。
(Web制作や講義の資料作成を自宅の仕事部屋でしていた。)

ちょっと待ってね、の言葉から1時間以上が経過することもしばしばで、
息子には本当にかわいそうなことをしました。

こうして文字を打っている今も、罪悪感がとめどなく溢れてきます。

この罪悪感のせいでしょうか。息子や夫が帰宅すると、
「あなたたちがもっとたくさん遊んであげていれば…」などと
不満をぶつけてしまいます。完全に八つ当たりですね…。

この罪悪感をなくすには、できることをするしかない。
息子に美味しいもの用意して、猫とは遊ぶ。それしか思いつきません。

今も、部屋の外から、がさごそと音が聞こえてくるので
猫じゃらしを持ってくるつもりかもしれません。

チクッ。胸が痛みます。
気が済むまで、遊んであげようと思います。

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