参考になりました!「できる人の教え方(安河内哲也著)」

この2ヶ月、自分が講義で使用するテキストおよび資料を
リニューアルしていました。内容は、

・WindowsXP基本操作&基本設定
・Outlook Express基本操作&基本設定
・Internet Explorer基本操作&基本設定
・コンピュータとネットワークの基礎知識
・情報モラルと情報セキュリティ
・はじめてのホームページ
・アップロードのてびき
・HTML+CSS速習

および、各科目の

・スクリーンに映すスライド
・補足となるプリント
・おさらいシート
・チェック問題

さらに、

・著作権について
・ウィニーについて
・フリーソフトの使い方
・フォトレタッチソフト(フリー)の使い方、などなどなど・・・

8日間の講義で使う、あらゆる資料をリニューアルしていました。
では、何をどのようにリニューアルしたのか。

・テキストの内容を大幅に削り、1ページ1項目にした。
・スライドは文字を超特大化し、目に飛び込ませるようにした。
・テキスト、スライド共にイラストを多くした。
・プリントをシリーズ化し、タイトルをキャッチコピー風にした。
・チェック問題を答えやすいマルバツ式にした。

なぜリニューアルしたのか。
実は、講義中の受講者の反応が大きな要因です。

この1~2年、受講者の興味を喚起できていないと感じることがありました。
「へぇ!」「すごい!」と目をキラキラさせる反応がある一方、
まったく反応がない、ということもあったのです。

日頃からコンピュータに親しんでいる、興味を持っているという方は、
私の拙い講義でも、自発的に何かを発見できる。
つまり、誰が講義しても満足できる方たちです。

問題は、コンピュータにさほど興味がない方、
最低限使えればそれで良いと思っている方です。
一体、どうすれば興味を持ってもらえるのか?
モチベーションを挙げるための工夫を私なりに考え、実践してみました。

採用担当者の声を紹介し、就職に役立つことをアピールしてみたり、
実務での活用例を事例を交えて紹介し、必要性をアピールしてみたり、
この講義終了後に取得できる資格を紹介し、刺激してみたり。

が、どうしても、どうしても興味を喚起できないことがありました。
一体、どうしたらよいのか。何をすればよいのか。
と、悩みに悩んでいた頃、書店で1冊の本に出会いました。

「できる人の教え方」安河内哲也著(中経出版)
~あなたの教え方しだいで「できない人」も「できる人」に変えられる!~

そこには、私の思い込みを大きく覆すような方法が書かれてありました。

たとえば
「教えるべき大事なことは、配布資料には書かない」
「教える量は少なくし、因果関係をしっかり示す」
など。

これまで私は、
配布資料やスライドに必要と思われる事柄をすべてを盛り込んでいました。

また、教える量もかなり膨大でした。
受講されている方に、最低限のビジネススキルを身につけてほしいと
思っていたからです。

しかし、私の思いが届かないことがあった。
いくら「必要なスキルなのだ」と受講者に訴えたところで、
訴える方法が誤っていたら、
私の思いがどれほど熱くても受講者には迷惑でしかない。
この本を読んで、そう気づかされました。

さっそく翌日から、リニューアルに向けて準備を始めました。
それから2ヶ月・・。何を削るかで非常に逡巡しましたが、
今月初旬に入って、ようやくテキストを仕上げることができました。
(テキストだけ。資料はまだ制作中)

今後は、尊敬するインストラクターさんからのアドバイスもあり、
教えること、受講生とのコミュニケーションの取り方などについて
様々なセミナーを受けてみる予定です。

私の願いは、受講される方たちの人生にプラスになるような講義をすること。
そのための技術や知識をしっかり身につけていきたい。
老骨にムチ打って(笑)これからまたがんばるぞー!

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